2023年4月 インド
タージマハル・エローラ・アジャンター

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インドの旅 

2023.4.19~25

4月19日(水)

AM6時出発。バスで阪急市駅、南茨木からモノレールで伊丹へ。ANA040便にて羽田空港、バスで品川シーサイド駅へ行きました。ファミマに寄ってホテルシーサイド東品川へ。近くて便利です。部屋はダブルルームで広くて綺麗です。コーヒーやローションなどのアメニティはフロントで貰って行きます。

4月20日(木)

6時30分鍵をボックスへ入れてチェックアウト。昨日降りたバス停からバスで羽田空港第3ターミナルへ。2階のグローバルWi-Fiのカウンターへ向かいWi-Fiを受け取ります。無制限を勧められましたが、そんなに使わないのでそのままの契約で行きます。3階のABCカウンターへ、2日前に自宅から送っておいたスーツケースを受け取ります。受け取りは少し混んでいましたが、ラッピングする人はもっと混んでいて30分くらい待つらしいです。

全日空のカウンターもすごく混んでいました。インドのビザも確認されました。手荷物検査も今までに見たことがないくらい混んでいましたが、それでも8時半過ぎには自動化ゲートで出国できました。

ANAラウンジも結構混んでいましたが何とか座れました。握り寿司、おにぎり、サンドイッチ、カレー、おつまみの菓子など頂きました。

ゲートへ向かうと結構空いています。AM10:15発インド、デリー行きANA837便です。ビジネスクラスはパラパラ空席があります。

まずオレンジジュースとシャンパンのサービス。ほぼ定刻に出発。途中少し揺れました。

食事は鮭や牛のつくねなどの和食が美味しいです。お腹がいっぱいになりました。妻夫木聡主演の「ある男」、中井貴一、佐々木蔵之介の詐欺の骨董屋の映画「噓八百」を見ました。トイレはウォッシュレットです。昼便なので寝ませんが、シートはフルフラットでマットもあり寝心地がいいです。

デリー15:55着。日本との時差は3時間半。噂では入国審査はすごく混んでいるとの事でしたが、コロナのせいでしょうか、ガラガラですんなり入国できました。5年ビザを取っていたので、係員がパスポートにビザのハンコを押してくれました。(次回からは紙のビザ証明は不要のようです)スーツケースを取って制限エリアを出ます。迷彩服を着て銃を持った兵士がいました。空港の出口のドアにも兵士がいて、入ってくる人をチェックしています。

SBIのATMで7,000ルピーキャッシングしました。

初めは空港の外のホテルを予約していたのですが、デポジットの請求があったりしてややこしいし送迎も不確かだったのでキャンセルして、今回は空港内で過ごすことにしました。1階の到着ロビーにはお店もほとんどなくて、同じ第3ターミナル上階の出発ロビーに行こうと思い、上階へ行く列に並びました。出発まで相当時間がありますが、係員にパスポートと予約表を見せると左手のエレベーターで上がるよう指示されました。上がってみると各航空会社のカウンターがあり、いったん外に出て1番2番の入り口に行くよう案内されました。入口にはまた兵士がいてパスポートと予約表をしっかり確認しています。出発ロビーの中に入ると座る椅子は結構多くて休めますが、お店は飲み物とその場で食べる軽食くらいの店しかありません。売店でマサラティーを一杯買って飲みました。195.43ルピーです。空港内はエアコンがしっかり効いていて外と違って結構寒いです。薄手のダウンを羽織って待ちました。

4月21日(金)

乗り継ぎのエアインディアのチェックインカウンターは結構人が並んでいます。チェックインはまだとのことで2度ほど聞きに行きましたが、結局ここでなくてエアインディアのマークのないカウンターでした。手荷物検査はそんなに混んでいませんがチェックがとても細かくて厳しいです。電池はスーツケースに入れない方がいいとの書き込みを見たので手荷物にして持っていくと「何に何本使うのか」など細かく聞かれました。

制限エリアに入って上の階のラウンジに行きます。プライオリティパスで入れるのは2か所、Encalm Loungeとドメスティックラウンジで、まずEncalm Loungeに行くと、清掃中なので隣のドメスティックラウンジに行くよう言われました。ドメスティックラウンジは人がいっぱいで座るところが無くて、食事をするところのテーブルはかろうじて空いていたのでカレーやチキン、カッテージチーズ、野菜、豆など食べました。スイカは美味しかったのですがスープはまずかったです。混雑しているので出て搭乗口に向かおうと思うとEncalm Loungeが開いたところだったので入りました。開いたばかりだったのでソファーの席に座れました。じきに満席になりました。お手洗いは外とのことで、主人がお手洗いに行って戻ってくると、携帯を忘れたことに気がついて慌ててお手洗いに戻りました。すると清掃係の人が主人の入っていた個室をロックして待っていてくれました。本当にラッキーでした。係員に感謝です。

AM4:55エアインディアAI443便にてアウランガーバード空港に向かいます。食事は出ないと思っていましたが、カレーやクロワッサン、ヨーグルトなど出ました。

AM7:00アウランガーバード着。お迎えツアー・マイ・チョイスのガイドのラン・バタンバルさんが空港の出口で名前を書いた紙を持って待っていてくれました。この空港も迎えの人は中に入れないようです。運転手さんが待っている車に乗ってアジャンタの石窟群に向かいます。運転手はマナンさん。ツアー会社とはワッツアップで日本国内にいる時から連絡を取り合いました。携帯の電話番号さえ分かればやり取りできます。ワッツアップは海外ではラインより普及しているそうです。

アウランガーバードはデカン高原にあって、もとは仏教だったのが13世紀末イスラムに。たびたび名前も変わったそうです。ムガール王朝6代アウラングゼーブ皇帝が住んでアウランガーバードと命名したとのこと。人口70万の町で刑務所や5つの大学、薬の工場などがあるそうです。

アジャンタ石窟群まではアウランガーバードの街から100キロちょっとあり、車で2時間から2時30分ほどかかります。インドには約3500の石窟があって、紀元前3世紀のアショカ王によってインドで最初の石窟が作られたそう。石窟群の中でもアジャンタとエローラは特に有名です。アウランガーバード近郊には他にも石窟がたくさんあるそうです。

この地域は良質の黒い土で、サトウキビ、玉葱、ジンジャー、唐辛子、ひまわりなどがよく栽培されています。サトウキビから作る砂糖工場もありました。

バイクは3人乗りも多くノーヘルで乗っています。運転手さんは100キロくらいで飛ばしていきます。今日はイスラムのお祭りで途中の町ではお祭りの準備をしていました。

途中のレストランでトイレを借り、チャイを飲んで休憩をしました。甘いけれど美味しいです。トイレはレストランとは別棟のB&Bのような部屋にあるトイレで、いかにも田舎のトイレという感じです。

オーナーは日本語が上手でアジャンタで土産屋もしており、高槻の笹井純子さんという人の友達とのこと。いろいろ話をして後でアジャンタの土産店に寄ってねと言っていました。45番の店だそう。

休憩後、まずアジャンタ石窟群を上から見下ろす展望台行きました。入場料は600ルピー。日本語の写真集を売る人がいて、熱心に勧めて来ますが、無理して買わなくていいとガイドさんも言うので断りました。

まず石窟群がすべて見下ろせる高台の広い展望台に行きました。見下ろすと馬蹄形の渓谷の断崖にアーチ状にたくさんの石窟が見えて壮観です。アジャンタの石窟群は5世紀にヴァーカータカ帝国によって造られましたが、帝国の崩壊で打ち捨てられて千年見つからなかったそう。イギリス軍が1819年、虎狩りに来て見つけました。次にランさんが柵の右端から下に降りて行ってもう一か所の展望台に案内してくれた。野生のトラはまだいるそうです。あづま屋があってここからの方が木立の陰にならなくてよく見えます。戻るとき、地面に落ちている石を拾って、水晶だと教えてくれた。

また車に乗って石窟群の近くの駐車場に向かいます。展望台からの近道があって、ランさんが指導して作らせた道だそうです。ランさんは大学に43年勤務しその後ガイドに。同じツアー会社の日本語ガイドは3人。コロナのせいで観光客が減り結構生活が大変だそうです。インドは宗教に関しては寛容でランさんはイスラム教徒、奥さんは仏教徒とのことです。

石窟群の入場料は2人で1500ルピー。ガイドのランさんに前もって渡します。後でレシートを見ると入場料は1人600ルピーです。駐車場代かシャトルバス代が入っているのでしょうか。

アジャンタ村はムガール王国時代に城があって今は石垣だけ残っています。

アジャンタの駐車場に10時20分頃到着。荷物をトランクに入れ鍵かけてもらって、帽子を持ってガイドのランさんと出発。土産店を抜けてシャトルバス乗り場に向かうとお猿さんが沢山います。

バスに10分ほど乗ると到着。トイレに寄ってから歩き始め、そのまま進むと急な登りなので避けて、まずは橋を渡って対岸へ。第1窟は一番の見どころなので最後に見たほうがいいとの理由もあって後回しです。川沿いの道は新緑がきれいです。ブーゲンビリアの花があちこちに咲いていて、リスが走っています。

第10窟の前の橋を渡って石窟群側へ。昔、僧が修行していた時代は川沿いの道からそれぞれの石窟への階段を上がっていたそうですが、今は石窟群の前に横道が出来て観光しやすくなっています。橋の前から階段を上って第9窟から左に向かって見学します。結構暑いので水は絶対必要です。車のサイドポケットに1人1本ずつ入れてくださっていたのに持ってくるのを忘れました。それぞれの窟の入り口で靴を脱いで入ります。窟の中は暗いですが、ランさんが海中電灯で照らしながら説明してくれます。

第9窟は前期チャイティヤ窟で紀元前1世紀に掘られたそうで、中央にストゥーパがあって周りには沢山の柱が並び、綺麗な壁画が描かれています。

第10窟も天井が高く真ん中にストゥーパがあり、柱には白い袈裟を着た僧の画が綺麗に残っています。

第12窟はシンプルですが、中の壁面に小部屋が沢山あって僧が修行した部屋とのこと。

第16窟の入り口には象のレリーフがあります。

第17窟は真ん中奥に仏陀の像が彫られていて、剥がれている所もありますが、鮮やかな色の壁画がぐるりと全面に描かれています。ほぼ仏陀の前世の物語とのこと。象の壁画もありました。入り口の天井などの壁画も素晴らしく保存状態もいいです。サリーを着たインドのご婦人が2人、私と一緒に写真を撮らせて欲しいとのこと。ランさんも大丈夫というので、一緒に撮ってあげて、私のスマホでも撮って貰いました。

第19窟は後期チャイティヤ窟で、天井が高く正面奥にストゥーパがあり、真ん中に仏像が彫られています。その周りの柱や上の壁の彫刻も複雑で素晴らしいです。

第26窟は一番左奥にあり、アジャンタで最後に造られた窟とのこと。彫刻が素晴らしいチャイティヤ窟です。入ってすぐ左にインド最大の涅槃像が横たわっています。ここも天井が高く正面のストゥーパに座像の仏像が彫られていて、周りの回廊の柱の彫の装飾も精密で、回廊の裏の壁にぐるりとたくさんの浮彫が彫られています。どれも完成度が高く見応えがありました。多分彫刻としてはアジャンタで一番素晴らしいと思います。

第26窟の前でしばらく休憩します。たくさん見たので疲れましたが、谷の緑を眺めながらホッと一息つきました。日陰なので助かりますが水を持ってこなかったことを後悔しました。

来た道を戻り、さらに進んで第2窟に行きました。途中リスが走り回っています。

第2窟は後期窟で、中央奥に仏陀の像があり太い柱が立ち並んでいて、壁画は剥がれているところもありますが、側面も天井も緻密な絵が色鮮やかに残っています。「杯を交わすペルシャ人」の天井画には当時貴重だった青いラピスラズリが使われていてはっきりと残っています。

第1窟はアジャンタのハイライトで、とても豪華な造りです。天井は低いですが、正面奥に本尊の仏陀の像が祀られていて、レリーフが施されたどっしりと太い柱が並んでいます。本尊の左にはアジャンタで一番見たかった蓮華手門守神が描かれています。インド仏教美術の最高傑作と言われていて法隆寺の壁画にも影響を与えているそうです。ほとんど剥がれ落ちがなくて淡い色合いで本当に綺麗です。右には対になる金剛手門守神があり、そのほかの壁面にも仏教の物語の壁画が描かれていて、天井にもいろいろな動植物がびっしり描かれています。本当に豪華です。

ここでも、10歳くらいのインドの男の子に写真を一緒に撮らせて欲しいと言われ、一緒に撮りました。今は特に外国人が珍しいのでしょうね。

駐車場に戻りまたバスに乗って戻ります。ここでも日本語の写真集を売る人がついてきますが、自分でたくさん撮ったのでと断りました。

お土産店の並ぶところに来ると、来る途中で会った日本語の上手な人の土産店に行ってみました。ブレスレットなどの宝石や石を彫った置物などの店です。結構じっくり交渉してターコイズのブレスレットと小さな石の象の置物3個を40ドルで買いました。

車に乗って出発。午後2時半頃、来るときに寄ったレストランに着き昼食にします。

ほうれん草のカレーとチキンのカレー、チャパティ、ビールと水とチャイを注文しました。カレーはスパイシーですがとても美味しいです。先に出てきた付け合わせの生野菜の中の紫玉ねぎがちょっと辛かったです。今朝来る時に飲んだチャイの分も含めて1030ルピーと、とても安かったです。

カレーに付くパンは、地域毎に違って北はチャパティ(ロティ)、南は米、ビリヤニ米もあるそうです。

途中の町では露店でいろいろな果物を売っていました。釈迦の頭に似ているからシャカトウという名前のついた果物もありました。

アウランガーバードのホテルに向かう途中、スーパーマーケットに寄って欲しいと言うと、先にインドの「ムガールシルク店」という織物の店に連れていかれました。最初は困ったもの、と思いましたが、スカーフを勧められて、気に入った色の綺麗な織の物があったので、交渉して安くしてもらい3,200ルピーで買いました。帰国前にデリーの空港内の店で見るともっと質の低そうなものが高く売られていたので買ってよかったと思いました。

その後すぐ近くのスーパー「more」に連れて行ってもらいました。ランさんも一緒に行って通訳してくれます。香辛料やスナック菓子、アルフォンソマンゴーを2個買いました。123.33ルピー(200円弱)です。何種類かある他のマンゴーと違って高いですが、それでも日本よりずっと安いです。どれが食べ頃なのか分からなくて、店員さんに頼むと結構皮がシワシワの物を選んでいました。買い物の合計331.38ルピーです。そのあとホテルまで送って貰ってもらいました。明日も同じガイドさんと運転手さんです。

今日のホテルはThe Fern Residency Aurangabadです。日本のホテルのような綺麗なホテルで、ポーターさんが荷物を運んでくれます。ツインで一部屋8,300円。部屋も広く綺麗でTV、デスクにソファー、カウンターもあり、クロ-ゼット、引き出しもたくさん収納できます。Wi-Fiも繋がります。ペットボトルの水4本、ポットとコーヒーやお茶のパックなどあり、洗面とトイレは一緒ですが、シャワールームはしっかりした仕切りがあります。シャワーは壁掛けタイプで高さが調節でき取り外しもできます。洗面台も広くティッシュ、ドライヤー、歯ブラシ、ミニボトルのアーユルベーダのシャンプー、ボディーウォッシュ、ボディーパウダー、固形石鹸がありました。大きな壁の鏡のほかに、壁には可動式の丸い鏡もあり裏面は拡大鏡になっていて化粧の時に便利です。夜9時半まで明るいです。

持ってきた小さなビクトリノクスでマンゴーを剝いて食べました。すごく美味しいです。晩御飯はこれとスナック菓子、クロワッサンで済ませました。

4月22日(土)

朝食はココナッツカレーやベジタブルカレー、スープ、サラダ、ヨーグルト、お菓子、スイカ、パパイヤなどあり、特にスープ、パパイヤ、スイカが美味しかったです。コックさんがいてその場でオムレツを焼いてくれました。朝食後、ホテルの前を散策していると昨日荷物を運んでくれたホテルのポーターさんが話しかけてきてくれました。

ホテルをチェックアウト、ガイドさんに迎えにきてもらいエローラに向けて出発。旧市街は道が狭くていつも混んでいるそうです。ホテルの近くには各地に行くバスステーションがありました。

アウランガーバードではワイン用のぶどう栽培をしていてシュラワイン(shula)と言い、400ルピーから2万ルピーで赤白あるそうです。

今日はヒンズー教の祭りの日で、あちこちで祭りの準備をしていました。ヒンズー教の旗はオレンジでイスラム教は緑、仏教は青。

途中、ラウラターバの砦を道沿いの展望台から見ていると、またインドの若者に写真撮らせたと頼まれた。※地方都市では外国人が珍しく、外国人との写真はステータスになるようです。

途中道路脇のガジュマルの幹に色が塗ってあり、気になって聞くと木の保護のためとのこと。白は反射して夜明るいので安全だそう。

エローラに到着、ランさんが入場券(1人600ルピー)を購入して青いコインをくれました。これをゲートの機械に当てて入ります。帰るとき、ゲートにコインを入れて出るので無くさないようにとのこと。観光は大体3時間ほど掛かるそうです。(11時出発)

エローラは1983年に世界遺産になりました。110もの石窟あってそのうち学者が34石窟に番号をつけたそうです。

1窟~12窟までが大乗仏教(7~8世紀)。

13~27窟はヒンズー教(6~9世紀)。

30~34窟はジャイナ教(9世紀)。

それぞれが破壊されずに並んで残っているのは世界的にも珍しいことで、インドの人たちの寛容さがわかります。

メインとなる16窟のカイラーサナータ寺院はエジプトのアブシンベルの2倍の規模です。ゲートを入ると正面に16窟があります。そちらは後回しにしてまずは10人くらい乗れる電動カートに乗ってジャイナ教の石窟群に向かいます。

予約トラブルでしょうか?ランさんが電動カートのチケット売りの人と言い争いをしていました。

それでも何とか乗れて1キロほど離れた32窟に向かいます。途中お猿さんがいました。

32窟はジャイナ教の窟の中で一番立派で、入り口に象の彫像があり、正面のレリーフも細かくて見応えがあります。天井には大きな蓮の彫刻があり、柱の彫刻も繊細でとてもきれいです。33窟と2階でつながっていて34窟とも中でつながっています。どの窟も入り口の左右に見事な彫刻が彫られていてライオンに乗った女神の像なども素敵です。

またカートに乗って16窟の前に戻りました。

16窟の前は広場になっていて少し歩きます。規模が大きくてここだけで見学に1時間半かかります。この16窟(カイラーサナータ寺院)は巨大な岩山を150年かけて延べ300万の人がノミと金槌だけで掘り下げ作ったそうで、高さ33ⅿ、幅47ⅿ、奥行き81ⅿある巨大な石窟寺院です。大規模すぎて石を積み上げて作ったものでないというのは本当に驚きです。像も3,000体くらいあるそうです。

入り口の門の左右に見ごたえのあるレリーフがあり、門をくぐると左右の広場に大きな象の像があります。正面にはナンディー堂があり、その奥に大きな前殿と本殿があります。本殿の周りはグルリと掘り下げてあり、周りの岩の壁には回廊廻らされていて隙間なく彫刻が彫られています。本殿の外壁にもヒンズー教のシバ神の神話や「マハーバラタ」「ラーマーヤナ」の場面が彫られていました。本殿を支えるようにたくさんの象も彫られています。

本殿外側の右奥あたりで、ランさんがお札の絵と同じアングルで写真を撮ってくれました。

ヒンズー教にはシバ神、ビシュヌ神、ブラフマー神の3神がいて、ビシュヌ神はワシ(ガルーダ)に乗っていて、シバ神は牛に乗るそうです。

外側をぐるりと1周してからナンディー堂から靴を脱いで中に入りました。沢山の人でごった返していました。ほぼインド人のようです。私たちは観光ですが、インドの人たちは参拝として来ているのでしょう。本殿の奥の本尊に参拝してから2階に上がりました。2階は日が当たって裸足では足の裏が熱いです。靴下をはいておけば良かったと思いました。2階も彫刻や壁の装飾が細かくて素晴らしいです。

次は12窟に向かいました。どの寺院も入る時靴脱いで入ります。

ここから1窟まで仏教寺院で、12窟は3階建てで表から見ると学校の校舎のようです。1階を見学した後ランさんは「外で待っているから上の階を見て来なさい」とのこと。1、2階が僧房でシンプルな作りで3階が講堂になっていて、2階3階は係の人がいて鍵のかかった扉を開けて中を案内してくれました。座禅を組んだ仏像がたくさん並んでいて中央の奥に本尊が祭られています。

10窟はストゥーパ(仏塔)が祀ってあり、正面に仏像があります。周りに繊細なレリーフが施されています。ここでランさんがお経を歌い上げてくれました。お堂の中に響いてとても神秘的でした。10窟は2階建てで、2階のバルコニーからストゥーパを見下ろすことができました。ここも係の人がカギを開けていて入れてくれました。

エローラでは壁画を14世紀にもう一度描いたのですがイスラム教に消され、18世紀に描いたがまたダメになってしまったそうです。像もあちこちイスラム教徒に破壊されたそうですが、それでもこれだけの遺跡が残っているのはすごいと思いました。

 

途中暑くて気持ち悪くなり水飲んで回復。2人で500ml本しか持ってこなかったので各自1本ずつ必要だったと思いました。

エローラの観光後、隣の「ホテル・カイラス」のレストランで食事にしました。

チキンマサラを注文、ここでも生の玉ねぎが付いてきます。一緒に出てきたマンゴーピクルスは塩辛いですが、チャパティやカレーと食べると丁度良くて美味しいです。塩味のジンジャーエールも飲んでみました。疲れている時にいいかもしれません。合計578ルピーです。

アウランガーバードに戻る途中、道を歩いている牛や犬は見慣れてしまうくらいいました。道端でツボや置物、果物を売る店もたくさんありました。マンゴーは1キロ250ルピーくらいだそうです。

午後3時半アウランガーバードに入りガイドのランさんと別れ、運転手さんと空港へ向かいます。(ガイドチップ1,000ルピー、運転手チップ600ルピー)

アウランガーバード空港も入るときに兵士に搭乗券とパスポートのチェックを受けて入りました。建物の中に入り、チェックインカウンターのあるエリアに入ると戻れません。というか出るとまたチェックを受けないと入れないと思います。

結構新しそうなターミナルで柱が遺跡風だったり、壁に遺跡のレリーフの大きな絵がかけてあったりします。チェックインカウンターの数も多いですが、閑散としています。チェックインして待合室に入ると鳥が紛れ込んで出られなくなっていました。出られるといいですが。

空港のトイレは紙もあるし綺麗でほっとします。エローラの近くのレストランのトイレは昔の和式に似ていて桶の水はありますが紙もありませんでした。他でも同じようなトイレに遭遇しました。地方ではそうなのかもしれません。

18:45発のインディゴ航空にてデリーに向かいます。

20:35デリー国際空港着。

デリーでは「インドツアーズ&トラベラーズ」というツアー会社にガイドを依頼しました。社長のシンさんは日本語が流暢で、出発前からラインで話をしていろいろ質問に答えてもらっていました。

お迎えのガイドさんはラジャシュ・パルさんで私たちの名前を書いた紙を持って空港の入り口で待っていてくれました。運転手さんの待つ車に乗ってニューデリーの街中のホテルに向かいます。

インドは国の政策かどうかわかりませんが、グーグルマップのストリートビューが出ません。ホテルが沢山あり過ぎるし外観や周りの雰囲気も見る頃が出来ず、どこを選べばいいか分からなくなってシンさんにお任せしました。取って貰ったのが「ジョティー・マハル」。ニューデリーの駅前に伸びるパハール・ガンジのメイン通りから少し路地を入って行った所にありました。道もわからず自力ではたどり着けなさそうです。帰国してからスマホの写真の位置情報を見て地図上の場所がわかりました。

舗装?はしてありますが細い路地沿いで雑然とした地域です。明日は6時にお迎えに来てもらいます。

事前にシンさんからホテルの名前を聞いて検索して口コミを見ると、良い口コミもありましたが古くて汚いという口コミがあったので、念のためフェイスタオルとビーチサンダルを持っていきました。ロビーも部屋もインドらしいレトロな雰囲気のところで写真映えしますが、古くてベランダのドアが左右合わなくて一度開けるとちゃんと閉められなくなりました。テーブルも汚れていたのでウエットティッシュで拭きましたが、なかなか汚れが取れませんでした。長年拭き掃除をしていないようです。

シャワールームは手前から洗面台、シャワー、トイレの順に並んでおり仕切りがありません。石鹸はあります。シャワーを使うと床がベタベタになるのでビーチサンダルを持ってきて良かったです。タオル掛けも汚れていたのでウエットティッシュで拭きました。それでもWi-Fiが繋がり、シーツは綺麗で、シャワーのお湯も豊富に出たのでまだ良かったです。シャワーは天井に付いているタイプですが、下の蛇口が高めの位置にあるのでタッパーを洗面器代わりにして洗うと便利でした。

4月23日(日)

朝起きるとベランダで鳩が鳴いていたので開けてみると糞と羽だらけになっていました。窓から通りを見下ろすと、電線だらけの通りの向かいの屋上に布を敷いて寝ている人たちがいました。

6時にフロントにパルさんがお迎えに来てくれました。ホテルの朝食は8時からなので食べられませんが、途中でレストランに寄ってくれるとの事。今日はタージマハルのあるアグラ観光です。

出発してまずガソリンスタンドで給油してから高速道路でアグラに向かいます。日曜なので道は空いているそうです。

途中、パルさんにインドのことをいろいろ教えてもらいました。

ガソリン価格は日本と同じくらい。ガスの車も多い。

日本車が50%くらい占めている。特にアルトなどスズキ車が多い。

バイクなどの交通法は日本とほぼ同じだが、複数で乗ったりヘルメット無しだったりと守らない人が多い。

高速道路は有料で、リキシャやバイクは通行不可。

人口は中国を抜いて世界一。国民の35%は若者。

町なかに野良牛、野良犬がよくいる。野良人間もいる。

高速を走っていると花を一杯飾っている車が走っていたので結婚式の新郎新婦の車かなと思い聞くとそうとのこと。車は女性の親が持たせた持参金で買うそう。

結婚する日はお坊さんが決める。結婚式は朝から夜までお祝いする。

女性の親は大変で、相手の家族にも贈り物を用意する。

ヒンズー教は仏教より古い。シバ神とビシュヌ神が人気ある。シバ神は日本の大黒天にあたる。

フォードの社長やスティーブ・ジョブズもヒンズー教徒だそう。

人口の8割がヒンズー教徒、15%がイスラム教徒、他に数%のキリスト教徒、シーク教徒。インド発祥の仏教徒は0.7%しかいないそうです。

ガイドさんはフリーランス。コロナで仕事が無くて大変だった。日本人観光客はまだ少ない。

AM7時半、朝食を食べにマトゥーラという町の「シバタバ」(Shiva Dhaba)というレストランに寄りました。ヒンズー教のクリシュナ神の生誕の地だそうで、店の前の広場でお祭りでしょうか賑やかで沢山の人が輪になって踊っていました。誘われて私も2周くらい踊って回りました。

お店に入り、ミックスパランタ、チャイ、水を注文しました。ミックスパランタはジャガイモ、玉ねぎなどいろんな野菜が入っていてお好み焼きに似ています。上にバターが載っていました。パランタもチャイも美味しいです。370ルピー+チップ20ルピーでした。壁にはビシュヌ神などの絵が描かれています。地元の人ばかりで外国人はいませんでした。店の出口にはチャイを売るコーナーがあって人がたくさん並んでいました。

アグラへの途中、煙突のあるレンガ工場がいくつもありました。川を端で渡るときに河原に沢山の洗濯物が広げてありました。

アグラにて、パルさんが折角だから民族衣装をレンタルして着てタージマハルに行きましょうと言うので、「GANPATI GARMENTS」(ガンパティー・ガーメンツ)というレンタル店に行きました。「るるぶ」も置いてあり、掲載されたようで日本人団体ツアーでも利用しているようです。40枚くらいのサリーの中から1着選んで、地下に行って着せてもらいました。1,500ルピーでした。紳士用の衣装もありました。店にはお土産類もたくさん置いてありました。

レンタル店からオートリキシャに乗って出発。途中工事のためか埃っぽい道を通りました。タージマハルに近づくとリキシャの数がすごくてなかなか前に進めません。商店街の前でリキシャを降りて、入場券売り場へ。ここもすごい人です。パルさんに券を買ってきてもらいコインを貰って入場ゲートに進みます。手荷物検査は男女別々に並びます。さらに進んでメインゲートの大楼門へ。この門ですら立派です。門をくぐると真っ直ぐな水路の先に大理石で作られた白いタージマハルが見えました!曇り空だったのがちょっと残念でしたが本当に綺麗です。周りに立つ4本のミナレット(尖塔)も立派です。

パルさんの紹介のカメラマンさんに20枚くらい写真を撮って貰い、スマホに転送してもらいました。1,000ルピーです。あれこれポーズをとるよう注文されるのがちょっと恥ずかしいですが。ちょっと雨がパラついてきました。本来35度以上の季節なのですが涼しくていいです。

タージマハル本体の前まで来ると、パルさんは待っているから中を見て来てとのことで、待ち合わせの時間と場所を聞いて、左側の階段を上りました。ここにもチェックのゲートがあり、靴カバーを貰って被せ、建物の正面から入ります。近くで見るとただ真っ白な建物ではなく赤や黄色、緑の石をはめ込んだ象嵌細工やレリーフが施されていました。人が多くて係員が止まらないよう呼び掛けています。真ん中にはムガル帝国の皇帝シャー・ジャハンと妃ムムスターズ・マハルの棺が安置されています。棺を囲む柵の外側を1周してから棺の正面に行って棺を見ることができました。周りの柵の造りが繊細で、棺も象嵌細工の模様がとても綺麗です。棺を見た後は裏から出ました。裏にはヤムナ川がゆったりと流れて対岸に本来皇帝が対になる自分のお墓を建てたかった土地が広がっていました。正面の階段を下りてパルさんと合流し、大楼門に戻りました。最後にもう一度ゆっくりタージマハルの姿を眺めて目に焼き付けて門をくぐり出口へ。出口のゲートも人が多くて出るのに時間がかかりました。コインを入れる機械が壊れていて別の機械の列に移ってようやく出られました。

降ろして貰った所でリキシャを待ちます。お土産屋さんが並んでいます。しばらく待ってリキシャが来ましたがまた渋滞でなかなか動きません。何とか抜け出して走り出しました。お土産を売りの人、荷車で果物を売っている人、お祭のパレードで歩いている人々など雑然としていますが活気があります。貸衣装店に戻り、着替えるとカラカンダというお米と牛乳と砂糖で作った甘いお菓子を出してくれました。インドの人はほんと甘いものが好きです。現金払いだったので両替もしますとのことで、100USドルを3,000ルピーに変えてきてくれました。衣装代1500ルピーを払いました。

次にアグラ城に向かいました。もともとは16世紀にムガール帝国のアクバル大帝によって建てられた軍事要塞だったのをシャー・ジャハンの時代に大理石で大改装して宮殿になったそうです。赤茶色(赤砂岩)の高い城壁が廻らされている大きな城です。手荷物検査のゲートがありここも男女別々です。堀に架かる橋を渡って門をくぐります。高い壁に挟まれた坂道を上がって最初に見えるのがジャハーンギール宮殿です。こちらも赤砂岩で出来ていて白い部分は大理石が埋め込まれているそうです。宮殿の前に大きなコーヒーカップのような昔のお風呂が展示してあります。宮殿の中に入ると繊細な彫の回廊があったり、だいぶ劣化していますが昔は豪華だったと思われる装飾が残っています。建物を抜けると広いテラスになっていますが工事中で瓦礫が散乱していました。テラスの真ん中に穴が開いていて子どもが入って遊んでいましたが、昔は水が張ってあったようです。

テラスの塀の窓から外が見えてタージマハルも見えました。ここまでは赤茶色の世界でしたが次は大理石の白い建物で、大理石が好きなシャー・ジャハンが増築した部分です。カース・マハルという寝室の間や謁見の間や囚われの塔などどこも白い大理石に繊細な彫刻が施されていたり、色のついた石で草花などの模様が埋め込まれていたり、どこを見てもとても綺麗です。囚われの塔(ムサンマン・ブルジュ)の装飾が特に見事でした。金色の屋根のあるゴールデンパビリオンの前に来るとパルさんが広場の端っこで「ここからビデオを撮りながら近づいて行ってみて」とのこと。アーチの窓の向こうに見えるタージ・マハルが始めは大きく見えるのに近づくと小さくなって見えます。蛇行するヤムナ川の向こうに見えるタージ・マハルはやはり綺麗です。

幾何学模様のアングリー庭園も綺麗です。リスが走っていました。柵には葡萄が植えられていて青い実をつけていました。

入るときに通った坂道を下って出口に向かいます。前に綺麗なサリーを着た人がいて、パルさんが衣装で出身地がわかるとのこと。南インドの人だそうです。

アグラからデリーに向かう途中、午後2時半ごろ、朝と同じシバ・ダバ「SIHVA BHADA」(朝とは別の店舗)というレストランに寄って昼食をとりました。朝の店よりきれいで、ここも壁一面に鮮やかな色彩でヒンズーの絵が描かれています。チキンマサラとほうれん草のカレー、ヨーグルト、チャイを注文しました。どちらも辛すぎず美味しいです。付け合わせのマンゴーチャツネも辛いですがカレーに合わせて食べるとおいしくて、お土産として買えたらいいのにと思いました。最後にラムネのような味の緑の粒々の甘いお菓子が出てきました。食事の後、パルさんが調理場を見せて貰えると言うので行ってみました。一段高くなったところにある調理場には丸い穴の開いたタンドールがあって、奥に真っ赤な炭が燃えていました。めちゃくちゃ熱いです。

再び高速道路を走ってデリーに戻ります。デリーの町中に入り、パルさんの勧めでインド門とコンノートプレイスの間くらいにある小さな紅茶専門店に行きました。店の入り口にFINEST ORGANIC TEAとあるのが店名でしょうか。箱入りのマサラティーは480ルピー、ダージリンの新芽50%で2,000ルピー、20%で950ルピー、新芽なしで480ルピー。どれも結構高いです。何種類か試飲させて貰いましたが、あまり香りもしなくて日本のカルディーで売っている紅茶の方が美味しく感じました。個包装のバラマキ土産によさそうなインスタントマサラチャイ(20パック入りで950ルピー)2箱とガラムマサラ(1パック250ルピー)を買いました。その後ホテルに送って貰いました。明日の朝は8時半に迎えに来てもらいます。

暗くなる前にホテルの近くを歩いてみました。あちこちにゴミが散乱していてひどい臭いのする所もありました。細い路地からすぐ近くの少し広い道に出ると賑やかな通りでいろいろお店がありました。フルーツジュースのお店があったので、搾りたて100%のサトウキビジュース(Sサイズ20R)とマンゴーシェイク(Lサイズ50R)を飲みました。どちらもめちゃくちゃ美味しいです!! 

間口1間ほどの何でも売っていそうなジェネラルストアでお菓子を買いました。ポテトチップス2袋と辛いナッツで120ルピーでした。道も埃っぽくてお菓子も埃を被っているので、これもウエットで拭きました。

だんだん暗くなってきてネオンが点き始め結構賑やかそうです。

ホテルに戻り、あまりお腹が空いていなかったので買ってきたお菓子を晩御飯代わりに食べました。

4月24日(月)

朝8時から朝食とのことだったので少し早めに降りてロビーに行くと黒猫ちゃんがいました。可愛いです。ホテルの前に出て写真を撮りました。ホテルの部屋の方を見上げるとバルコニーも凝った造りですが古い感じです。そのあと食事会場の屋上に行きました。木々が沢山植えてあって雰囲気はいいです。セッティングはしてありますが、まだ料理は来ていません。8時20分になっても料理が来なくて、パルさんが上がってきてくれて、係員に声をかけてくれました。料理が来るまでの待ち時間にツアー費用を清算します。日本円で66,000円です。

パルさんの友人がちょっと前に大阪に留学で行ったそうで、お気に入りのコップを忘れていったので近くなら届けて欲しいとのことです。鶴橋の方なので行けないこともないし、コップも現物を確かめさせてもらって怪しいものではなさそうなので預かりました。

8時半、ようやく料理が出てきました。揚げパン、ジャガイモのベジタブルカレー、ターメリックライス、ゆで卵、スイカ、メロン、コーヒー、チャイなどありました。品数は少なめですがまあまあ美味しかったです。

8時50分、ホテルをチェックアウトして出発しました。今日はスーパーと階段井戸とインド門に行き空港に送って貰います。

オールドデリーは賑やかで、ニューデリーは静かな街とのこと。通りに沢山のお店が出ていて玉葱やカボチャ、スイカ、メロン、ブドウなど売っていました。初めに「24SEVEN」というチェーン店のコンビニのような店に行きました。結構品ぞろえは良くて小さめのスーパーという感じです。レトルトカレーや香辛料、カップヌードルなど沢山買いました。カード決済出来て合計2,895ルピーです。パルさんのお勧めのインスタントラーメンも買いました。パルさんも買ってコップのついでに大阪の友達に持って行って欲しいとの事でこれも預かりました。

パルさんが、「コーヒーを飲むのは南インドの人たちで、北インドではチャイを主に飲む。カシューナッツはゴアの特産。ゴアは税金が無いのでお酒が安い」などと話してくれました。

10時頃、コンノートプレイス近くの、階段井戸、「アグランゼン・キ・バオリー」に行きました。出入り自由で入場料は要りません。14世紀に造られたもので、幅15ⅿ、奥行き60ⅿあり、103段の階段を下りていくと一番下に少しだけ水がある程度で、今は井戸の役割はしていませんが、地上よりだいぶ涼しいそうです。装飾はシンプルですが壁にアーチ状の掘り込みが並んでいてとても素敵です。鳩が沢山いました。出口の向かいの壁に大きな蝶の絵があって、真ん中に立って写真を撮って貰いました。

次はインド門に向かいました。インド門から大統領官邸まで広い真っ直ぐな道が伸びています。その左右に広い公園があって駐車場もあります。駐車場からインド門まで歩きましたが結構距離がありました。インド門は高さ42ⅿ。とても大きいです。壁面には第1次世界大戦やアフガン戦争で戦死した兵士の名前が刻まれていました。ここで写真を撮って駐車場に帰るのかなと思っていたのですが、パルさんは更に先に進んで行くのでついていくと、インド軍のセキュリティーチェックがあり、その先に大きな円形のナショナル・ウォー・メモリアル(戦没者記念公園)に着きました。サークルの真ん中にオベリスクがあって、火が灯されていて、その前に衛兵が身じろぎもせず立っています。ちょうど衛兵の交代を見ることができました。サークルの外側に廻らされている壁には戦争の様子のレリーフが彫られていました。サークルの外側にはぐるりと戦没者の名前を彫った碑が沢山廻らされていました。パルさんがタッチパネルで何かしていましたが説明が無かったので何だったのかわかりません。私たちも暑さで話をする気力もないくらいでしたのであえて聞きませんでした。お手洗い休憩をして少し落ち着きましたが、また暑い中、駐車場に戻りました。

次にコンノートプレイスの南、ジャンパス・レーンという通りにある「Rajeev Restaurant」という小さな店に行って甘いお菓子を食べました。店先のショーケースに何種類か並んでいて、サモサも積み上げてありました。多分世界一甘いというGulab Jamun(グラブジャムン)(丸いドーナツをシロップに漬けたもの)と、パティーサ(砂糖、牛乳、ギーなどを混ぜて練って層にしたお菓子)を食べました。こちらも甘いです。飲み物はここでもチャイです。インドの食べ物は辛いものと甘いもの、両極端ですね。ここの店は食事もできるようです。

次にお土産を買いに「ハルディラム(Haldiram‘s)」というお店に行きました。ソアンパブディというお菓子、レトルトカレー、カシューナッツ、辛いピーナッツなど買いました。カード払いできます。

コンノートプレイスは有名なショップが並んでいますが、特に欲しいものが無いので雰囲気を見るだけです。

最後に立ち食いの露店のカレー屋さんに連れて行かれました。雑然とした地域で、場所はどこかわかりません。

飲み物はマンゴーラッシー(60R)を注文。とても美味しいです。奥のほうにあるショーケースから自分で取ってきます。食べ物は何を注文したかちゃんと分っていませんが、メニュー表にはChole Bhature(85R、豆カレーとバトォーレ=揚げパン)、Chole Rice(90R)、Matar Kulche(75R、クルチャはタンドールで焼いたパン)などあります。

屋台のおじさんが大きな金色の窯でパンなど焼いていました。釜を目の前に抱えて焼いているので本当に暑そうです。

空港に向かう前に木陰で買ったお土産をパッキングし、パルさんとはここでお別れして運転手さんに空港まで送って貰いました。途中、大統領府の前を通ってくれました。立派な建物で前に綺麗に整備された緑地が広がっていました。各国の大使館のあるエリアも教えてくれました。どの国も広い敷地です。

デリー国際空港T3に到着し運転手さんとお別れをして空港内へ。チェックイン時ワクチン接種証明の提示を求められました。その措置ももう今月末で無くなります。手荷物検査を通過して、エアインディアのラウンジに行きました。結構空いています。カレーやコーラ、スナック菓子など食べました。

18時発の全日空NH838便にて羽田に向かいます。行きは10時間半かかったのに帰りは7時間半ほどで着きます。食事は2人とも和食にしました。インドではカレーばかりだったので日本食が美味しいです。

4月25日(火)

羽田にAM5時半到着。Wi-Fiを返却し、3階のABCカウンターでスーツケースを自宅に向けて発送。ラウンジで休憩してAM9時発で伊丹に向かいAM10時過ぎ到着。モノレールと電車で帰りました。

買ってきたスパイス

カルダモン(ホール)20ℊ75ルピー

クミンシード100ℊ52ルピー

ダニアパウダー(コリアンダー)200ℊ75ルピー

チリパウダー200ℊ122ルピー

ターメリック200ℊ200ℊ65ルピー

クローブ(LAUNG)100ℊ137ルピー

ガラムマサラ100ℊ90ルピー

日本では2.5倍~10倍します。カルダモンはインドの物のほうが緑色で、爽やかな香りがしっかりしています。これらの香辛料にパプリカ、シナモン、ナツメグなど買い足して、友人と料理教室をしたところ大好評でした。